許容濃度と管理濃度の違い|第115回医師国家試験C2

第115回医師国家試験 C2(2021年)

正答:a

問題

許容濃度で正しいのはどれか。

a.労働者に悪影響がみられないと判断する濃度

b.維持することが望ましいと国が定めた濃度

c.食品添加物の1日当たりの最大摂取濃度

d.作業場の管理区分決定のための濃度

e.毒性が認められない最大生体内濃度

正答の理由

許容濃度は、一定の労働時間・労働強度で反復曝露されても、ほとんどの労働者に健康上の悪影響が生じないと判断される曝露濃度の目安です。日本では日本産業衛生学会が勧告しています。安全と危険を厳密に分ける境界ではなく、感受性の高い人では値以下でも障害が生じ得ます。作業環境の管理区分を判定する管理濃度と区別します。

各選択肢の検討

a.正しい。所定の曝露条件下で、ほとんどの労働者に健康影響が生じないと判断する目安です。

b.国が定める環境基準等の説明に近く、学会が勧告する許容濃度とは異なります。

c.食品の許容一日摂取量などの考え方であり、職場の空気中の曝露濃度ではありません。

d.管理濃度の説明です。個人曝露の許容濃度とは目的が異なります。

e.許容濃度は主に職場で曝露される空気中濃度で、生体内の無毒性濃度という定義ではありません。

覚えるポイント

許容濃度は個人の曝露の目安、管理濃度は作業環境の管理区分を決める指標。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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