第115回医師国家試験 B24(2021年)
正答:d
問題
肝硬変患者の肝性脳症の誘因とならないのはどれか。
a.感染
b.脱水
c.便秘
d.蛋白制限
e.消化管出血
正答の理由
感染、脱水、便秘、消化管出血は代表的な肝性脳症の誘因です。蛋白制限はこの設問の正答ですが、現在は肝性脳症を理由に一律の蛋白制限を勧めません。長期の制限は低栄養や筋量減少を招き、筋でのアンモニア処理にも不利となります。適切な蛋白摂取を保ちながら誘因を治療します。
各選択肢の検討
a.炎症や代謝負荷などにより脳症を誘発します。
b.循環血漿量低下、腎機能・電解質の変化が関与します。
c.腸管内でのアンモニア産生・吸収を増やす要因です。
d.正答。列挙された典型的な急性誘因ではありません。ただし長期の蛋白制限は推奨されず、無害と考えません。
e.消化された血液が腸管の窒素負荷となります。
覚えるポイント
肝性脳症は感染・脱水・便秘・出血を探す。漫然と蛋白を制限しない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。