肝・胆囊由来の腫瘤は呼吸性に移動する|第115回医師国家試験B22

第115回医師国家試験 B22(2021年)

正答:b

問題

腹部の触診で呼吸に応じて移動する腫瘤はどれか。

a.膵囊胞

b.胆囊癌

c.腹部大動脈瘤

d.腹膜偽粘液腫

e.Krukenberg腫瘍

正答の理由

胆囊は肝臓下面に付着し、横隔膜の上下動に伴う肝臓の動きとともに移動します。このため胆囊由来の腫瘤では呼吸性移動が診察の手掛かりになります。周囲への浸潤・癒着などによって動きが乏しい場合もあり、移動だけで良悪性を確定しません。

各選択肢の検討

a.後腹膜に位置する膵由来の腫瘤は呼吸性移動が乏しいのが一般的です。

b.正しい。肝臓に付着する胆囊由来の腫瘤です。

c.拍動性・膨張性の動きが重要で、呼吸性移動を代表的な特徴とはしません。

d.腹腔内の粘液貯留・播種による病態で、肝臓に連動する単一腫瘤とは異なります。

e.転移性卵巣腫瘍で、呼吸性移動を典型的な特徴とはしません。

覚えるポイント

腹部腫瘤は位置・硬さに加え、呼吸性移動と拍動を区別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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