凝固検査はクエン酸と採血量の比が重要|第115回医師国家試験B20

第115回医師国家試験 B20(2021年)

正答:e

問題

採取した血液を容器に分注する際、検体量の不足による測定値への影響が大きいのはどれか。

a.ALT

b.白血球数

c.ナトリウム

d.クレアチニン

e.活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉

正答の理由

APTT用のクエン酸採血管では抗凝固剤:血液を1:9に保ちます。血液が少ないとクエン酸が相対的に過剰となり、測定時の再カルシウム化が影響を受け、APTTなどが偽延長します。規定量を採取し、検体不良を評価します。

各選択肢の検討

a.採血条件の影響はありますが、提示肢のようなクエン酸との量比に直接依存する検査ではありません。

b.EDTA量や混和にも注意しますが、提示肢ではAPTTが量比の影響を強く受けます。

c.主に溶血、希釈、汚染などにも注意する生化学検査です。

d.クエン酸との規定量比を利用する凝固時間検査ではありません。

e.正しい。血液不足による相対的クエン酸過剰で偽延長し得ます。

覚えるポイント

APTT異常では、病態の前にクエン酸採血管の充填量も確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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