第115回医師国家試験 B12(2021年)
正答:c
問題
貧血を認める患者の爪の写真(別冊No.2)を別に示す。
考えられるのはどれか。
a.腎性貧血
b.鎌形赤血球症
c.鉄欠乏性貧血
d.巨赤芽球性貧血
e.発作性夜間ヘモグロビン尿症

正答の理由
爪の中央が薄くくぼみ先端が反り上がる匙状爪(スプーン状爪)を認め、貧血との組合せから鉄欠乏性貧血を考えます。匙状爪だけで確定せず、血算・フェリチン等と鉄欠乏の原因を調べます。
画像の見方
爪の中央がくぼみ、先端側が反り上がった匙状爪を認めます。貧血を伴うという本文と合わせて鉄欠乏を示唆しますが、この外観だけで他の原因を除外できません。
各選択肢の検討
a.通常正球性正色素性で、匙状爪の代表的原因としては選びません。
b.異常ヘモグロビンによる溶血性貧血で、提示された爪の特徴とは結び付きません。
c.正しい。慢性的な鉄欠乏で匙状爪を認めることがあります。
d.ビタミンB12・葉酸欠乏等による大球性貧血で、匙状爪の代表ではありません。
e.補体による血管内溶血が特徴です。二次的鉄欠乏はあり得ますが、画像からまず選ぶのはcです。
覚えるポイント
貧血と匙状爪なら鉄欠乏を考え、原因検索まで進める。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。