第115回医師国家試験 B8(2021年)
正答:b
問題
妊娠、分娩、産褥期における母体血中ホルモン値の変化(別冊No.1)を別に示す。
実線Aが表しているのはどれか。ただし、各線はa〜eのいずれかに該当する。
a.エストロゲン
b.プロラクチン
c.プロゲステロン
d.甲状腺刺激ホルモン
e.絨毛性ゴナドトロピン

正答の理由
実線Aは妊娠中に上昇し、産褥期には吸啜刺激のたびに一過性の上昇を示しています。乳汁産生を促す下垂体前葉ホルモンのプロラクチンに一致します。オキシトシンは射乳に関与しますが、選択肢になく、妊娠中からの曲線全体も踏まえて判断します。
画像の見方
実線Aは妊娠中に上昇し、産褥期の吸啜刺激に合わせた鋭い上昇が繰り返されています。妊娠初期に単独ピークを作るhCGや、胎盤娩出後に急低下する胎盤ステロイドと区別でき、プロラクチンに対応します。図の各期間は時間軸が一定ではないため、横幅から実際の期間を比較しません。
各選択肢の検討
a.胎盤由来の分泌が増えますが、胎盤娩出後に低下し、吸啜ごとの実線Aの上昇とは異なります。
b.正しい。吸啜刺激はプロラクチン分泌を促します。
c.妊娠維持に関わり、胎盤娩出後は急低下します。
d.実線Aの妊娠中の増加と産褥の吸啜反応には一致しません。
e.妊娠初期にピークを作り、その後低下する曲線です。
覚えるポイント
プロラクチンは乳汁産生、オキシトシンは射乳に関与する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。