乳癌を疑う画像所見は経皮的針生検で組織診断|第115回医師国家試験A22

第115回医師国家試験 A22(2021年)

正答:c

問題

77歳の女性。肺がん検診の低線量CTで左乳房腫瘤を指摘されたため受診した。マンモグラム(別冊No.5A)及び乳房超音波像(別冊No.5B)を別に示す。

次に行うのはどれか。

a.造影CT

b.造影MRI

c.経皮的針生検

d.FDG-PET/CT

e.骨シンチグラフィ

マンモグラムの不整な腫瘤と超音波の不整形低エコー腫瘤・後方減衰。
マンモグラムA・乳房超音波像B(別冊No.5) / 出典:厚生労働省・第115回A別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

マンモグラフィの不整な辺縁を伴う腫瘤と、超音波の不整形低エコー腫瘤・後方の減衰は乳癌を疑う所見です。次に経皮的針生検で組織を採取し、病理診断を行います。CT、MRI、PETや骨シンチは、適応に応じた広がり・転移の評価に用いますが、この段階の組織診断を置き換えません。

画像の見方

Aでは乳房内の腫瘤に放射状の辺縁変化があり、Bでは不整形の低エコー腫瘤と後方エコーの減衰を認めます。癌を疑いますが、確定は病理診断によります。

各選択肢の検討

a.病変の広がりや転移評価に使う場合がありますが、確定診断に必要な組織を得られません。

b.局所の広がり等の評価に有用でも、病理診断の代わりにはなりません。

c.正しい。超音波等で位置を確認して針生検を行い、病理診断します。

d.病期に応じて転移を評価する検査で、まず行う組織診断ではありません。

e.骨転移評価の適応を検討して行う検査であり、乳房腫瘤の最初の確定検査ではありません。

覚えるポイント

乳癌を疑う画像所見→画像誘導下に組織を採る。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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