第115回医師国家試験 A12(2021年)
正答:a・e
問題
関節リウマチの眼合併症はどれか。2つ選べ。
a.強膜炎
b.網膜炎
c.緑内障
d.眼球突出
e.虹彩毛様体炎
正答の理由
公式正答はa・eです。強膜炎は成人の関節リウマチ〈RA〉で確立した眼合併症です。一方、虹彩毛様体炎(前部ぶどう膜炎)は若年性特発性関節炎〈JIA〉で特に重要で、成人RAの典型的な眼症状として頻度が高いとはいえません。強膜炎に伴ってぶどう膜炎を生じることはありますが、公式正答だけを根拠に成人RAとJIAを同一視しないよう注意が必要です。
各選択肢の検討
a.公式正答。強膜炎はRAに関連する代表的な炎症性眼病変です。
b.RAの代表的な眼合併症としては選びません。網膜病変があれば血管炎や感染なども個別に評価します。
c.ぶどう膜炎やステロイド治療に続発することはありますが、設問では原疾患の合併症としてa・eが正答です。
d.甲状腺眼症などの鑑別となり、RAの典型的眼病変ではありません。
e.公式正答。ただし前部ぶどう膜炎の強い関連はJIAであり、成人RAの典型症状と断定しません。強膜炎に伴う続発性炎症も区別します。
覚えるポイント
公式AEを保持しつつ、成人RAの強膜炎とJIAの前部ぶどう膜炎を区別する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第115回医師国家試験問題および正答
- 米国眼科学会EyeWiki:強膜炎
- 米国眼科学会EyeWiki:JIA関連ぶどう膜炎
- リウマチ性疾患患者の眼疾患・後ろ向き観察コホート原著
- ACR/Arthritis Foundation:JIA関連ぶどう膜炎のガイドライン2019
- 合同ぶどう膜炎・リウマチ診療の観察研究原著:RAと強膜炎の関連
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。