第115回医師国家試験 A9(2021年)
正答:e
問題
赤血球破砕症候群がみられるのはどれか。
a.異常ヘモグロビン症
b.遺伝性球状赤血球症
c.自己免疫性溶血性貧血
d.発作性寒冷血色素尿症
e.血栓性血小板減少性紫斑病
正答の理由
血栓性血小板減少性紫斑病〈TTP〉では微小血管内の血小板血栓により赤血球が機械的に傷害され、破砕赤血球を伴う微小血管障害性溶血性貧血を生じます。溶血性貧血の全てが赤血球破砕を主体とするわけではありません。
各選択肢の検討
a.ヘモグロビン分子の異常で、微小血管血栓による破砕が主病態ではありません。
b.膜蛋白異常による球状赤血球と脾臓での破壊が特徴です。
c.自己抗体による赤血球破壊で、典型的には球状赤血球等を認めます。
d.寒冷に関連する抗体・補体を介した血管内溶血で、微小血管内の機械的破砕とは異なります。
e.正しい。血小板血栓による微小循環障害に赤血球破砕を伴います。
覚えるポイント
赤血球破砕+血小板減少ではTMAを考え、TTPなどを評価する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。