第115回医師国家試験 A1(2021年)
正答:e
問題
強皮症腎の患者で認められるのはどれか。
a.大動脈瘤
b.仙腸関節炎
c.サーモンピンク疹
d.ネフローゼ症候群
e.血栓性微小血管障害
正答の理由
強皮症に伴う腎クリーゼでは腎の小血管障害を背景に急性腎障害と血圧上昇を生じ、血栓性微小血管障害〈TMA〉を伴い得ます。微小血管障害性溶血性貧血や血小板減少が参考所見です。すべての患者にTMAの全所見がそろうという意味ではありません。
各選択肢の検討
a.強皮症腎の代表的な病態ではありません。
b.脊椎関節炎等でみられますが、強皮症腎に特徴的な所見ではありません。
c.成人Still病等の所見で、強皮症腎を示すものではありません。
d.尿蛋白はみられ得ますが、通常の腎クリーゼを特徴づけるのはネフローゼより小血管障害です。
e.正しい。小血管の内皮障害・血栓形成により腎障害と溶血を来し得ます。
覚えるポイント
強皮症腎クリーゼでは急性腎障害・血圧上昇・TMAに注意。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。