Down症候群で注意する環軸椎不安定性|第114回医師国家試験F54

第114回医師国家試験 F54(2020年)

正答:c

問題

日齢3の新生児。在胎39週、出生体重2,950 gで出生した。瞼裂斜上、内眼角贅皮、鼻根部平坦および巨舌を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。筋緊張が低下している。心エコー検査で異常を認めない。

この児の長期管理上、注意すべきなのはどれか。

a.大動脈解離

b.潰瘍性大腸炎

c.環軸椎亜脱臼

d.神経芽細胞腫

e.副甲状腺機能亢進症

正答の理由

特徴的な顔貌と筋緊張低下からDown症候群を考えます。靱帯の弛緩や骨の形態等に関連して環軸椎不安定性を生じ、頸髄障害につながることがあるため、長期管理で注意します。歩行や手の使い方の変化、頸部痛などの症状を確認します。

各選択肢の検討

a.誤り。大動脈解離はMarfan症候群などで重要ですが、本問の典型的合併症ではありません。

b.誤り。Down症候群で特に注意する代表的合併症として本肢は選びません。

c.正しい。環軸椎不安定性に伴う亜脱臼・頸髄圧迫に注意します。

d.誤り。本症で増加が知られる白血病と、神経芽細胞腫を混同しません。

e.誤り。甲状腺機能異常は重要ですが、副甲状腺機能亢進症が本問の答えではありません。

覚えるポイント

Down症候群の長期管理では頸髄症状と環軸椎不安定性に注意する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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