人口寄与割合による喫煙関連肺癌罹患数|第114回医師国家試験F49

第114回医師国家試験 F49(2020年)

正答:c

問題

ある地域における住民の肺癌罹患数は1年間に800名であり、この地域の住民の喫煙率は20%である。喫煙による肺癌罹患の相対危険度は4倍である。

この地域の住民において能動喫煙により増加したと考えられる肺癌の罹患数はどれか。

a.200

b.240

c.300

d.400

e.450

正答の理由

求めるのは喫煙者の肺癌総数ではなく、能動喫煙がなければ生じなかったと推計される超過分です。人口寄与割合は0.20×(4−1)÷{1+0.20×(4−1)}=0.375。800×0.375=300名です。非喫煙者のリスクを1とすると集団平均は0.8×1+0.2×4=1.6で、非喫煙と同じリスクなら800÷1.6=500名となり、差の300名とも求められます。

各選択肢の検討

a.誤り。集団平均リスクと非喫煙者の基準リスクの差を反映した値ではありません。

b.誤り。240名は全体の30%ですが、正しい人口寄与割合は37.5%です。

c.正しい。人口寄与割合37.5%を800名に掛けた300名です。

d.誤り。喫煙者の罹患総数は800×0.8÷1.6=400名ですが、非喫煙でも発生する分を除いていません。

e.誤り。人口寄与割合の式から得られる値ではありません。

覚えるポイント

人口寄与割合=曝露割合×(RR−1)÷{1+曝露割合×(RR−1)}。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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