ICFの心身機能・身体構造|第114回医師国家試験F47

第114回医師国家試験 F47(2020年)

正答:b

問題

70歳の男性。脳梗塞で入院し、現在、①積極的にリハビリテーションに取り組んでいる。②右上下肢に重度の運動麻痺が残存しており、高次脳機能障害はないが、日常生活を1人で行うのは現時点では不可能である。もともと③山間部の過疎地域で1人暮らしをしていた。家族はおらず、④近所付き合いはない。発症以前は無農薬野菜の栽培に取り組み、⑤独力で事業を展開していた。

下線部のうち国際生活機能分類〈ICF〉の心身機能・身体構造に分類されるのはどれか。

a.①

b.②

c.③

d.④

e.⑤

正答の理由

運動麻痺は筋力や随意運動などの生理的機能の障害で、心身機能に該当します。ICFは病気の名称だけでなく、心身機能・身体構造、活動・参加、環境因子などを分けて生活全体を捉えます。

各選択肢の検討

a.本問では選ばない。リハビリテーションへの取り組み方を示す記述で、②のように運動機能の障害を直接述べたものではありません。意欲という精神機能自体の評価とは区別します。

b.正しい。右上下肢の運動麻痺は心身機能の障害です。

c.誤り。居住地域や独居など生活を取り巻く物的・人的条件の記述で、環境因子を考えます。

d.誤り。周囲との関係や支援の乏しさに関する記述で、心身機能そのものではありません。

e.誤り。事業を営むことは仕事という生活・人生場面への参加です。

覚えるポイント

運動麻痺は心身機能、事業・就労は参加、地域や支援状況は環境の観点。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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