第114回医師国家試験 F28(2020年)
正答:b・c
問題
急性壊死性膵炎でみられるのはどれか。2つ選べ。
a.Courvoisier徴候
b.Cullen徴候
c.Grey-Turner徴候
d.Murphy徴候
e.Rovsing徴候
正答の理由
重症急性膵炎では、炎症や出血が周囲の組織へ波及し、臍周囲や側腹部に皮下出血斑を生じることがあります。臍周囲がCullen徴候、側腹部がGrey-Turner徴候です。頻度は低く、認めないことだけで重症膵炎を否定できません。
各選択肢の検討
a.誤り。閉塞性黄疸に伴う無痛性の胆囊腫大との関連で知られる徴候です。
b.正しい。臍周囲の皮下出血斑です。
c.正しい。側腹部の皮下出血斑です。
d.誤り。右上腹部を圧迫した状態で吸気により痛み・吸気停止を生じ、急性胆囊炎を疑う所見です。
e.誤り。左下腹部の圧迫で右下腹部痛が誘発される徴候で、虫垂炎の診察で用いられます。
覚えるポイント
Cullenは臍周囲、Grey-Turnerは側腹部。膵炎に特異的とは限らず、陰性でも除外しない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。