第114回医師国家試験 F27(2020年)
正答:d・e
問題
リンパ球の抑制シグナルに関与し、現在、治療標的となっている分子はどれか。2つ選べ。
a.CD8
b.CD28
c.TLR〈Toll-like receptor〉-4
d.PD〈programmed cell death〉-1
e.CTLA〈cytotoxic T lymphocyte-associated molecule〉-4
正答の理由
PD-1とCTLA-4はT細胞の免疫応答を抑える免疫チェックポイント分子です。これらの抑制を解除する抗体薬によって、がん細胞に対する免疫応答を高める治療が行われます。
各選択肢の検討
a.誤り。CD8は細胞傷害性T細胞などに発現する共受容体で、この組合せでは選びません。
b.誤り。CD28はT細胞の活性化を助ける共刺激分子で、抑制シグナルとの対応ではありません。
c.誤り。TLR4は自然免疫の病原体認識に関わる受容体です。
d.正しい。PD-1はT細胞の抑制性受容体で、免疫チェックポイント阻害薬の標的です。
e.正しい。CTLA-4もT細胞活性化を抑制する分子で、治療標的となっています。
覚えるポイント
免疫のブレーキはPD-1・CTLA-4。CD28の共刺激と区別する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。