第114回医師国家試験 F26(2020年)
正答:d
問題
精神障害者の保健、医療、福祉について正しいのはどれか。
a.治療を行う際のインフォームド・コンセントは必要ない。
b.緊急措置入院は複数の精神保健指定医の診察を必要とする。
c.知的障害者の福祉対策は成人後も児童福祉法に基づいて行われる。
d.精神保健福祉センターは精神保健福祉の知識について普及・啓発を行う。
e.精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)の目的は犯罪予防である。
正答の理由
精神保健福祉センターは、精神保健・精神障害者の福祉に関する知識の普及、調査研究、複雑困難な相談などを担います。精神疾患があるというだけで説明と同意が不要になるわけではありません。
各選択肢の検討
a.誤り。本人の理解力や意思決定を支援し、可能な限り説明と同意に基づいて治療を進めます。非自発的入院が可能な場合でも、一律に不要とはいえません。
b.誤り。緊急措置入院は精神保健指定医1名の診察で可能です。通常の措置入院の指定医2名以上との違いを押さえます。
c.誤り。成人の支援には知的障害者福祉法や障害者総合支援法などが関係します。成人後も児童福祉法だけに基づくわけではありません。
d.正しい。知識の普及・啓発は精神保健福祉センターの業務です。
e.誤り。医療・保護、自立や社会参加への支援、精神保健の向上等を目的とする法律です。犯罪予防を目的とする法律ではありません。
覚えるポイント
精神保健福祉センターは普及・啓発と専門的支援。措置入院と緊急措置入院の指定医数を区別する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。