第114回医師国家試験 F13(2020年)
正答:d
問題
児童相談所について正しいのはどれか。
a.国の機関である。
b.療育の指導を行う。
c.乳児健康診査を実施する。
d.被虐待児の一時保護を行う。
e.所長は医師でなければならない。
正答の理由
児童相談所は、虐待などにより安全確保が必要な子どもの一時保護を担います。相談・調査・診断・判定を行う専門機関であることに加え、一時保護や措置に関わる権限をもつ点が重要です。
各選択肢の検討
a.誤り。国の出先機関ではなく、都道府県や指定都市などが設置する機関です。
b.誤り。児童福祉法第19条にいう「療育の指導」は保健所長の業務です。ただし児童相談所も障害に関する相談・判定、保護者への指導、心理療法などを担います。障害児支援に一切関与しないという意味ではありません。
c.誤り。一般の乳児健康診査は市町村の母子保健事業です。児童相談所による専門的な診断・判定とは区別します。
d.正しい。被虐待児などを家庭から離して安全を確保する一時保護を行います。
e.誤り。所長の任用要件は医師に限定されていません。児童福祉に関する専門性や所定の経験・研修等が求められます。
覚えるポイント
児童相談所の相談・判定・一時保護を押さえ、障害児支援への関与そのものは否定しない。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第114回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:児童相談所運営指針(平成30年改正)
- 厚生労働省:児童福祉法(第12条の3・第19条)
- 厚生労働省:母子保健法(第13条・市町村による乳児等の健康診査)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。