四肢の骨転移への放射線治療による疼痛緩和|第114回医師国家試験F9

第114回医師国家試験 F9(2020年)

正答:a

問題

四肢の転移性骨腫瘍に対する放射線治療で最も期待される効果はどれか。

a.疼痛の緩和

b.病変の根治

c.遠隔転移の抑制

d.病的骨折の予防

e.高カルシウム血症の是正

正答の理由

有痛性の骨転移に対する放射線治療の代表的な目的は、局所の疼痛を和らげることです。病変の局所制御にも役立ちますが、四肢の骨折リスクが高い場合には機械的な不安定性を評価し、手術による固定なども検討します。放射線治療だけで全身の転移や骨折の危険が解消するとは考えません。

各選択肢の検討

a.正しい。骨転移による局所の痛みの軽減が最も期待されます。

b.誤り。一般的な転移性骨腫瘍の緩和照射を病変の根治目的と捉える選択肢ではありません。選択された病態での長期局所制御とは区別します。

c.誤り。局所への照射であり、全身の遠隔転移を抑える治療を直接代替しません。

d.誤り。骨折リスクへの寄与はあり得ますが、切迫骨折では固定などの整形外科的対応が必要で、本問の最も期待される効果は疼痛緩和です。

e.誤り。悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症は全身性の評価と治療を要し、局所照射の代表的な目的ではありません。

覚えるポイント

有痛性骨転移の照射は疼痛緩和。骨折リスクは別途評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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