全身性強皮症と抗RNAポリメラーゼⅢ抗体|第114回医師国家試験F7

第114回医師国家試験 F7(2020年)

正答:b

問題

疾患とその疾患に特異的な自己抗体との組合せで正しいのはどれか。

a.多発性筋炎 ― 抗Sm抗体

b.全身性強皮症 ― 抗RNAポリメラーゼⅢ抗体

c.Sjögren症候群 ― MPO-ANCA

d.顕微鏡的多発血管炎 ― 抗RNP抗体

e.全身性エリテマトーデス〈SLE〉 ― 抗アミノアシルtRNA合成酵素抗体〈抗ARS抗体〉

正答の理由

抗RNAポリメラーゼⅢ抗体は、全身性強皮症に特異性の高い自己抗体です。他の選択肢は疾患と抗体の対応が入れ替わっています。自己抗体は診断を支える情報であり、陽性だけで疾患を確定したり、陰性だけで除外したりするものではありません。

各選択肢の検討

a.誤り。抗Sm抗体は全身性エリテマトーデスに特異性が高い抗体です。

b.正しい。抗RNAポリメラーゼⅢ抗体は全身性強皮症に対応します。

c.誤り。Sjögren症候群では抗SS-A/Ro抗体や抗SS-B/La抗体が代表的です。MPO-ANCAはANCA関連血管炎でみられます。

d.誤り。顕微鏡的多発血管炎ではMPO-ANCAが代表的です。抗U1-RNP抗体は混合性結合組織病などに関連します。

e.誤り。抗ARS抗体は、筋炎・間質性肺疾患などを伴う抗合成酵素症候群に関連します。SLEに特異的な抗体として対応させる組合せではありません。

覚えるポイント

強皮症―抗RNAポリメラーゼⅢ、SLE―抗Sm、MPA―MPO-ANCA。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第114回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました