本人の臓器提供意思と家族への相談|第114回医師国家試験F5

第114回医師国家試験 F5(2020年)

正答:d

問題

臨床的に脳死状態と判断された成人の運転免許証の裏面を確認したところ、記載と署名があった。家族は既に病院に到着している。運転免許証の裏面(別冊No.1)を別に示す。

まず行うべき対応はどれか。

a.法的脳死判定を行う。

b.移植チームに連絡をする。

c.組織適合抗原〈HLA〉を調べる。

d.家族と臓器提供について相談をする。

e.臓器移植ネットワークに連絡をする。

臓器提供意思表示欄の1番に丸が付き、署名と署名年月日が記載されている
別冊No.1:運転免許証の臓器提供意思表示欄 / 出典:厚生労働省・第114回F別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

意思表示欄では、脳死および心停止後のいずれでも臓器提供するという1番が選ばれています。まず家族に病状と本人の意思表示を伝え、臓器提供について相談します。臨床的な脳死状態の判断だけで法的脳死判定が完了したことにはならず、本人の意思表示があるからといって家族との相談を省略して判定や移植の手続きを進めるものではありません。

画像の見方

1番が丸で囲まれ、脳死および心停止後のいずれでも臓器提供する意思が示されています。署名と2019年2月9日の日付があります。

各選択肢の検討

a.誤り。本人の意思や家族への説明・承諾などの条件を確認して行う法的手続きであり、直ちに開始しません。

b.誤り。この段階では家族との相談を優先し、移植チームへの連絡を先行させません。

c.誤り。適合性の検査を先に行う段階ではありません。

d.正しい。本人の意思表示を尊重し、家族と相談したうえで次の説明・手続きにつなげます。

e.誤り。本問ではまず家族と相談します。家族が提供に関する説明を希望する場合などに、JOTへの連絡とコーディネーターの説明につなげます。

覚えるポイント

本人の意思表示を確認したら、家族と相談して段階を踏む。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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