第114回医師国家試験 E37(2020年)
正答:a
問題
48歳の女性。排便後の出血を主訴に来院した。日頃から硬便であり、時々、排便後に肛門を拭いた紙に鮮血が付着していた。昨日、付着する血液量が多かったため受診した。
直腸・肛門指診の手順で誤っているのはどれか。
a.仰臥位で診察する。
b.手袋を着用する。
c.肛門周囲を視診する。
d.示指に潤滑剤を塗り肛門内に挿入する。
e.直腸内腔や肛門管内の触診をする。
正答の理由
通常の直腸・肛門指診では、左側臥位で膝を曲げるなど、肛門を安全に観察・触診しやすい体位を取ります。本問では通常の手順として仰臥位を挙げたaが公式正答です。ただし、臨床では診察目的や患者の状態に応じて砕石位などを選ぶこともあり、仰臥系の体位を絶対に用いないという意味ではありません。
各選択肢の検討
a.誤りとして選ぶ肢です。通常は左側臥位など、肛門の観察・触診に適した体位にします。
b.正しい手順です。感染予防のため手袋を用います。
c.正しい手順です。挿入前に出血、痔核、裂肛、皮膚病変などを観察します。
d.正しい手順です。潤滑剤を使い、説明しながら愛護的に挿入します。
e.正しい手順です。圧痛・腫瘤などを触診し、抜去後の便や血液の付着も確認します。
覚えるポイント
肛門指診は適切な体位で、視診後に手袋・潤滑剤を用いて愛護的に行う。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。