第114回医師国家試験 E19(2020年)
正答:a
問題
触診上、皮膚表面が平滑なのはどれか。
a.脂肪腫
b.Bowen病
c.尋常性疣贅
d.脂漏性角化症
e.ケラトアカントーマ
正答の理由
脂肪腫は皮下脂肪組織に生じる腫瘍で、通常、表面の皮膚には角化や鱗屑を伴いません。皮下の柔らかい腫瘤と、その上を覆う平滑な皮膚を、表皮の角化性病変から区別します。
各選択肢の検討
a.正しい。皮下に柔らかい腫瘤を触れ、通常は被覆する皮膚の表面が保たれます。
b.誤り。典型的には鱗屑や痂皮を伴う紅斑性の局面で、平滑な被覆皮膚をもつ皮下腫瘍とは異なります。
c.誤り。表面が角化して粗造な、いぼ状の隆起が典型です。
d.本問では選ばない。表皮由来の病変で、典型的には貼り付いたような角化性の隆起を示します。ただし表面の性状には幅があり、すべてが粗造とは限りません。
e.誤り。急速に増大する結節で、中央の陥凹や角栓を伴う火山状の外観が特徴です。
覚えるポイント
脂肪腫は皮下の柔らかい腫瘤。表面皮膚の角化性変化とは区別する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第114回医師国家試験問題および正答
- NHS:Lipoma
- NHS:Bowen’s disease
- NHS:Warts and verrucas
- Newcastle Hospitals:Seborrhoeic keratosis
- 英国皮膚科学会:Keratoacanthoma
- DermNet(皮膚科専門医執筆):脂漏性角化症の多様な表面性状
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。