Basedow病母体から出生した児の心拍数監視|第114回医師国家試験D58

第114回医師国家試験 D58(2020年)

正答:d

問題

日齢0の新生児。Basedow病に罹患している母親から出生した。母親は抗甲状腺薬を服用しており、抗甲状腺抗体は陽性である。

新生児期に最も留意すべきなのはどれか。

a.血圧

b.尿量

c.呼吸数

d.心拍数

e.動脈血酸素飽和度

正答の理由

母体のTSH受容体刺激抗体が胎盤を通過すると、新生児に甲状腺機能亢進を起こし、頻脈・不整脈・心不全につながります。そのため選択肢では心拍数を特に注意して観察します。母体の抗甲状腺薬も胎盤を通過し出生時の症状を隠す場合があり、出生直後に安定していても、その後の診察と甲状腺機能評価が必要です。

各選択肢の検討

a.本問では選ばない。高血圧を伴うことはありますが、頻脈を捉える心拍数が最も直接的な手掛かりです。

b.本問では選ばない。全身管理上は重要ですが、新生児甲状腺機能亢進の特徴を最もよく捉える項目ではありません。

c.本問では選ばない。呼吸状態も観察しますが、主に注意する特徴的変化は頻脈です。

d.正しい。頻脈・不整脈を監視し、心不全徴候や体重増加、甲状腺機能も評価します。

e.本問では選ばない。低酸素血症を来す前でも甲状腺機能亢進による頻脈が起こり得ます。

覚えるポイント

母体Basedow病では、新生児の頻脈と遅れて出る甲状腺機能亢進に注意する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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