S状結腸手術後の骨盤内膿瘍|第114回医師国家試験D5

第114回医師国家試験 D5(2020年)

正答:e

問題

68歳の女性がS状結腸切除術を受けた。

合併症として膿瘍形成が最も起こりやすいのはどれか。

a.右横隔膜下

b.左横隔膜下

c.右傍結腸溝

d.左傍結腸溝

e.直腸子宮窩

正答の理由

S状結腸周囲・骨盤内の手術後に漏出した感染性液体等は、女性の骨盤腹膜腔の低い位置にある直腸子宮窩(Douglas窩)に貯留しやすく、膿瘍形成の部位となります。実際の感染部位は手術所見や画像等で確認します。

各選択肢の検討

a.上腹部の貯留部位で、今回の手術部位に近い骨盤最深部ほど典型的ではありません。

b.左側でも上腹部であり、骨盤内貯留の第一候補ではありません。

c.腹腔内液体の通路ですが、本例では骨盤の直腸子宮窩を選びます。

d.手術部位に近い通路ですが、重力により骨盤最深部へ貯留し得ます。

e.正しい。女性の骨盤腹膜腔の最も低い部位に当たります。

覚えるポイント

女性の骨盤腹膜最深部は直腸子宮窩。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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