一過性黒内障と頸動脈病変|第114回医師国家試験D1

第114回医師国家試験 D1(2020年)

正答:d

問題

繰り返す片側性の一過性視力障害を主訴に来院した患者に対し、診断に有用な診察または検査はどれか。

a.眼圧測定

b.視野検査

c.対光反射

d.頸部の聴診

e.眼球運動検査

正答の理由

反復する一過性の片眼の視力障害では、頸動脈病変からの塞栓などによる網膜虚血(一過性黒内障)を疑います。頸部の血管雑音は頸動脈狭窄を示唆するため、選択肢では頸部の聴診が有用です。雑音がなくても否定できず、実臨床では速やかな脳卒中・眼科評価と頸動脈超音波等につなげます。

各選択肢の検討

a.緑内障等の評価には用いますが、本問の反復性片眼虚血の原因検索として最も合う検査ではありません。

b.視機能評価に有用ですが、発作間欠期には異常が残らないこともあります。

c.視神経機能の評価に用いますが、頸動脈由来の一過性虚血の原因を直接調べるものではありません。

d.正しい。頸動脈狭窄に伴う血管雑音を確認します。

e.眼球運動障害・複視の評価であり、一過性視力障害の原因検索として優先しません。

覚えるポイント

一過性黒内障は回復しても虚血性イベントの警告として扱う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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