第114回医師国家試験 C30(2020年)
正答:b・d
問題
妊娠37週0日の妊婦に行った胎児心拍数陣痛図(別冊No.4)を別に示す。
認められる所見はどれか。2つ選べ。
a.徐脈
b.基線細変動消失
c.早発一過性徐脈
d.遅発一過性徐脈
e.変動一過性徐脈

正答の理由
基線はおおむね160/分付近で、持続的な徐脈ではありません。細かな基線の揺らぎはほとんどみられず、子宮収縮のピークより遅れて心拍数が最低となり、収縮終了後まで回復が遅れる一過性徐脈を認めます。公式正答は基線細変動消失と遅発一過性徐脈です。実際の対応は母体の状態や全経過を含めて速やかに評価します。
画像の見方
上段の心拍数基線は約160/分で、細かな振幅変動はほとんどみえません。下段の収縮波形の山より遅れて上段の心拍数が最低となり、収縮が弱まった後も心拍数の回復が遅れています。
各選択肢の検討
a.一過性の低下はありますが、基線自体が110/分未満の持続的な徐脈ではありません。
b.正しい。基線の細かい振幅変動がほとんど確認できません。
c.早発型は収縮とほぼ対称に低下・回復しますが、本図では回復が遅れています。
d.正しい。心拍数の谷と回復が子宮収縮より後方へずれています。
e.急激な低下・回復で収縮との時間関係も変動する型が中心ではありません。
覚えるポイント
心拍数の谷を、同じ時刻の子宮収縮の山と比較する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。