第114回医師国家試験 C12(2020年)
正答:a
問題
食中毒について正しいのはどれか。
a.食中毒患者を診断したとき保健所長に届け出る。
b.サルモネラ菌による食中毒で発熱を起こすことはない。
c.黄色ブドウ球菌食中毒の予防には食品の食前加熱が有効である。
d.カンピロバクターによる食中毒の潜伏期間は2〜3週間である。
e.我が国での食中毒による患者数では腸炎ビブリオによるものが最も多い。
正答の理由
食中毒患者等を診断した医師は、直ちに最寄りの保健所長へ届け出ます。原因微生物の確定を待ってから届け出る制度ではありません。食中毒を疑う診断段階で速やかに保健所と連携し、被害拡大を防ぎます。
各選択肢の検討
a.正しい。届出先は最寄りの保健所長です。
b.誤り。サルモネラによる胃腸炎では発熱がみられます。
c.誤り。食品中ですでに作られたエンテロトキシンは耐熱性があり、食前の通常の加熱だけでは予防できません。
d.誤り。通常は感染後2〜5日程度で発症し、2〜3週間ではありません。
e.誤り。出題当時、患者数で多いのはノロウイルスであり、腸炎ビブリオではありません。事件数と患者数も区別します。
覚えるポイント
食中毒の診断は直ちに保健所長へ。ブドウ球菌毒素は耐熱性。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第114回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省・食品衛生法(現行第63条)
- CDC・Food Poisoning Symptoms
- 厚生労働省・食品製造における危害要因資料(黄色ブドウ球菌)
- 厚生労働省・食中毒の原因(ノロウイルス等)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。