規則的な狭いQRS頻拍|第114回医師国家試験B20

第114回医師国家試験 B20(2020年)

正答:e

問題

心電図(別冊No.2)を別に示す。

正しいのはどれか。

a.心室頻拍

b.洞性頻脈

c.心室期外収縮

d.発作性心房細動

e.発作性上室頻拍

狭いQRSが規則的に連続する12誘導心電図
別冊No.2 心電図 / 出典:厚生労働省・第114回B別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

QRS幅の狭い頻拍が規則的に持続し、各QRSに先行する明瞭な洞性P波は確認しにくい波形です。選択肢では発作性上室頻拍に合致します。房室結節リエントリー性頻拍、房室回帰性頻拍などの詳細な機序を、この図だけで確定しません。

画像の見方

各誘導で狭いQRSが短いRR間隔で規則的に続いています。洞調律のような明瞭な先行P波が目立たず、不規則な心房細動や単発の心室期外収縮とは異なる所見です。記録速度は25 mm/秒です。

各選択肢の検討

a.通常の心室頻拍は幅広いQRSを呈します。この波形は規則的な狭いQRS頻拍です。

b.洞性頻脈ならQRSに一定の間隔で先行する洞性P波を確認します。本波形では明瞭でありません。

c.単発又は連発の早期興奮という形ではなく、規則的な頻拍が持続しています。

d.心房細動では原則としてRR間隔が不規則になります。

e.正しい。規則的なnarrow QRS頻拍で、上室頻拍を考えます。

覚えるポイント

狭いQRSの頻拍はRRの規則性とP波の位置を確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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