第114回医師国家試験 B11(2020年)
正答:b
問題
筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉の診断に有用なのはどれか。
a.脳波検査
b.針筋電図検査
c.平衡機能検査
d.脊髄腔造影検査
e.感覚神経伝導検査
正答の理由
ALSでは上位・下位運動ニューロン障害を評価します。針筋電図は、臨床的に筋力低下が目立たない筋も含め、活動性脱神経や慢性神経原性変化を検出するため有用です。診断は臨床経過・神経診察と他疾患の除外を合わせて行います。
各選択肢の検討
a.主に大脳の電気活動を調べる検査で、ALSの下位運動ニューロン障害を捉える検査ではありません。
b.正しい。線維自発電位、陽性鋭波、神経原性運動単位電位などを評価します。
c.前庭機能等の評価に用い、ALS診断の中心となる検査ではありません。
d.脊椎・脊髄病変の評価に用い得ますが、ALSの診断に有用な選択肢としては針筋電図が優先されます。
e.感覚神経は通常比較的保たれます。末梢神経障害などとの鑑別には有用ですが、ALSの運動ニューロン障害を直接示す検査としては針筋電図を選びます。
覚えるポイント
ALSの針筋電図は活動性脱神経と慢性神経原性変化を評価する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。