乳房腫瘤の悪性を疑う所見|第114回医師国家試験B9

第114回医師国家試験 B9(2020年)

正答:e

問題

女性の乳房腫瘤で乳癌を最も示唆するのはどれか。

a.随伴する疼痛

b.乳頭部の熱感

c.平滑な腫瘤表面

d.白色の乳頭分泌物

e.大胸筋前面での可動性低下

正答の理由

乳癌が周囲の組織に浸潤・癒着すると、深部組織に対する腫瘤の可動性が低下することがあります。選択肢ではこれが最も悪性を示唆します。ただし、触診だけで確定したり、可動性があるため癌を除外したりはできません。

各選択肢の検討

a.炎症や良性の乳腺変化でも見られ、疼痛の有無だけでは癌を判別できません。

b.炎症性変化で見られます。炎症性乳癌なども鑑別になりますが、熱感単独が最も癌を示唆する所見ではありません。

c.線維腺腫などの良性腫瘤で見られる所見です。ただし平滑であっても悪性を完全には除外できません。

d.乳汁分泌などが考えられ、単独では癌を最も示唆しません。片側性・自然に出る血性分泌などに注意します。

e.正しい。周囲深部組織への浸潤・固定を疑う所見です。

覚えるポイント

乳房腫瘤では硬さ、辺縁、可動性、皮膚・乳頭変化を総合し、画像と組織で評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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