非対称性中隔肥厚と僧帽弁SAM|第114回医師国家試験A14

第114回医師国家試験 A14(2020年)

正答:d・e

問題

心エコー図(別冊No.2A〜C)を別に示す。

認められる所見はどれか。2つ選べ。

a.心室瘤

b.心囊液貯留

c.僧帽弁狭窄

d.非対称性心室中隔肥厚

e.僧帽弁収縮期前方運動

非対称性中隔肥厚と僧帽弁収縮期前方運動を示す心エコー3画像
別冊No.2A〜C:左室長軸断層図・大動脈弁Mモード図・僧帽弁Mモード図 / 出典:厚生労働省・第114回A別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

左室長軸断層像では心室中隔が後壁に比べて強く肥厚しています。僧帽弁Mモードでは、拡張期の開放とは別に収縮期の弁尖が中隔方向へ動くSAMを認めます。閉塞性肥大型心筋症を示唆する組合せです。流出路圧較差はドプラなどで評価します。

画像の見方

Aでは左室後壁より心室中隔が強く肥厚し、流出路が狭く見えます。Cでは心電図の収縮期に対応して僧帽弁前尖が中隔方向へ動き、SAMを示します。Bの大動脈弁Mモードでも駆出中の弁運動変化が見られ、肥大型心筋症に伴う動的流出路閉塞を考えます。

各選択肢の検討

a.心室壁の局所的な瘤状拡張を示す画像ではありません。

b.心外膜側を取り巻く無エコー域の貯留を主所見とする画像ではありません。

c.僧帽弁狭窄の典型である弁尖の硬化・開放制限を示す画像ではありません。

d.正しい。非対称性の心室中隔肥厚を認めます。

e.正しい。僧帽弁の収縮期前方運動を認めます。

覚えるポイント

長軸像で肥厚分布、MモードでSAMの時相を確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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