肝胆膵疾患と治療の適応|第114回医師国家試験A7

第114回医師国家試験 A7(2020年)

正答:a

問題

疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。

選択肢 疾患・病態 治療
a 多発肝細胞癌 経カテーテル的動脈化学塞栓術〈TACE〉
b 胆石合併胆囊癌 腹腔鏡下胆囊摘出術
c 特発性門脈圧亢進症 門脈内ステント留置
d 膵管内乳頭粘液性腫瘍 膵管ステント留置
e 急性化膿性閉塞性胆管炎 胆管切除術

正答の理由

TACEは多発肝細胞癌に用いる治療選択肢です。適応は肝予備能、腫瘍数・大きさ、脈管侵襲や肝外転移などで判断します。「多発なら全例TACE」という意味ではなく、切除・局所治療・薬物療法などとの選択が必要です。

各選択肢の検討

a.正しい。適応のある多発肝細胞癌にTACEを行います。

b.胆囊癌では深達度・進展に応じた根治手術を選びます。早期の一部を除き、単純な腹腔鏡下胆囊摘出術を一般的標準として一律に行うものではありません。

c.門脈圧亢進の原因・合併症に応じた治療を行い、門脈内ステント留置を通常の標準治療としません。

d.悪性化リスクに応じた経過観察や外科切除などが基本です。膵管ステント留置は腫瘍そのものの標準治療ではありません。

e.抗菌薬と迅速な胆道ドレナージなどが重要です。初期治療として胆管切除術を選びません。

覚えるポイント

疾患名だけでなく、病期や臓器機能に応じて治療適応を判断する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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