第114回医師国家試験 A2(2020年)
正答:d
問題
慢性咳嗽の原因疾患とその特徴の組合せで誤っているのはどれか。
| 選択肢 | 原因疾患 | 特徴 |
|---|---|---|
| a | COPD | 喫煙歴 |
| b | 咳喘息 | 季節性 |
| c | アトピー咳嗽 | 咽喉頭瘙痒感 |
| d | 胃食道逆流症 | 後鼻漏 |
| e | 副鼻腔気管支症候群 | 膿性痰 |
正答の理由
後鼻漏は鼻・副鼻腔の分泌物が咽頭へ流れる症状で、鼻副鼻腔疾患を考える手掛かりです。胃食道逆流症では胸やけや逆流感、食後・臥位などと関係する咳が参考になります。ただし胸やけを欠く逆流関連咳嗽もあり、症状のみでは確定しません。
各選択肢の検討
a.COPDでは喫煙歴が重要な危険因子です。ただし全例に喫煙歴があるわけではありません。
b.季節の変わり目などに増悪・再発することがあります。
c.咽喉頭の瘙痒感・イガイガ感を伴うことがあります。
d.誤り。後鼻漏は胃食道逆流症の典型的特徴として組み合わせる所見ではありません。
e.副鼻腔と下気道の慢性炎症を背景に膿性痰を認めます。
覚えるポイント
後鼻漏と胃内容物の逆流を混同しない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。