COPDの残気量増加とガス交換障害|第113回医師国家試験F38

第113回医師国家試験 F38(2019年)

正答:a・c

問題

COPDでみられるのはどれか。2つ選べ。

a.残気量増加

b.拡散能上昇

c.A-aDO₂開大

d.血清KL-6上昇

e.fine crackles聴取

正答の理由

COPDでは末梢気道狭窄や肺の弾性収縮力低下により呼気が十分に排出されず、エアトラッピングと残気量増加を来します。また換気血流比の不均等によりガス交換が障害され、A-aDO₂が開大します。気腫が優位な場合は肺胞・毛細血管床の減少により拡散能が低下しますが、すべてのCOPD患者で同程度に低下するわけではありません。

各選択肢の検討

a.正しい。呼気閉塞とエアトラッピングにより残気量が増えます。

b.肺気腫では一般に低下します。気腫の乏しい気道病変主体の例では正常に保たれる場合もありますが、上昇が代表的ではありません。

c.正しい。主に換気血流比不均等によって肺胞気と動脈血の酸素分圧較差が拡大します。

d.間質性肺疾患等の評価に用いる指標で、COPD単独の典型所見ではありません。併存疾患があれば上昇し得ます。

e.典型的には間質性肺疾患を示唆する捻髪音です。COPDでは呼吸音減弱・呼気延長・wheeze等を考えますが、cracklesを聴取し得ないという意味ではありません。

覚えるポイント

COPDでは呼気の閉塞による過膨張と、換気血流比不均等による低酸素血症を考えます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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