数日で進行する高齢者の意識障害|第113回医師国家試験F22

第113回医師国家試験 F22(2019年)

正答:d

問題

数日間で進行する高齢者の意識障害の原因として可能性が低いのはどれか。

a.硬膜下血腫

b.低ナトリウム血症

c.薬剤による副作用

d.Alzheimer型認知症

e.腎盂腎炎による敗血症

正答の理由

Alzheimer型認知症は一般に月〜年単位で緩徐に進む認知機能障害です。数日で進む意識障害では、頭蓋内病変、感染、代謝異常、薬剤など急性・亜急性の原因を優先して調べます。認知症がある人でも、急な悪化を認知症の進行だけで説明しません。

各選択肢の検討

a.血腫の増大などにより、数日で意識状態が悪化することがあります。

b.急性の低Na血症などでは脳浮腫や意識障害を来します。

c.鎮静作用のある薬や薬物の蓄積・相互作用などで急に意識状態が変化することがあります。

d.本問の正答。通常の経過として、数日で進行する意識障害の原因には合いません。せん妄などの併存原因を検索します。

e.高齢者では感染・敗血症がせん妄や意識障害で現れることがあります。

覚えるポイント

急な意識・注意の変化は、認知症の有無にかかわらず原因検索が必要です。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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