ノロウイルス感染症の加熱予防|第113回医師国家試験F12

第113回医師国家試験 F12(2019年)

正答:a

問題

ノロウイルス感染症について正しいのはどれか。

a.食前加熱が有効である。

b.抗ウイルス薬が有効である。

c.生体内でベロトキシンを産生する。

d.ワクチンが定期接種に位置付けられている。

e.原因が判明した食中毒の中での患者数は第3位である。

正答の理由

ノロウイルスは十分な加熱で感染性が失われるため、汚染のおそれのある二枚貝等は中心部を85〜90 ℃で90秒以上加熱することが目安です。加熱後の再汚染を防ぐ手洗いや調理器具の衛生管理も必要です。

各選択肢の検討

a.正しい。食べる前の十分な加熱が感染予防に有効です。

b.一般に用いる有効な特異的抗ウイルス薬はなく、脱水への補液等の対症療法が基本です。

c.ベロトキシンは腸管出血性大腸菌が産生する毒素です。ノロウイルスが産生するものではありません。

d.ノロウイルスワクチンは日本の定期接種に位置付けられていません。

e.例えば平成30年の全国統計ではノロウイルスによる患者数は8,475人で最多です。事件数と患者数を混同せず、順位は対象年の統計で確認します。

覚えるポイント

ノロウイルス対策は十分な加熱・手洗い・汚物処理。治療は脱水対策が中心。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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