第113回医師国家試験 E39(2019年)
正答:e
問題
66歳の男性。5年前から前立腺癌で治療中である。半年前に腰椎と右肋骨に転移が確認され、最近、腰痛を自覚するようになった。疼痛以外の自覚症状はない。
疼痛緩和のために、まず投与すべきなのはどれか。
a.コデイン
b.モルヒネ
c.フェンタニル
d.オキシコドン
e.アセトアミノフェン
正答の理由
公式正答は非オピオイド鎮痛薬のアセトアミノフェンです。鎮痛薬未使用のがん疼痛に対する初期薬物選択を問う設問として解釈します。ただし、問題文には痛みの強さや生活への影響が明記されていません。実臨床では疼痛を評価し、中等度以上・強い痛みなら最初から適切なオピオイドを用いることがあり、全例でアセトアミノフェン単独から段階的に開始するわけではありません。
各選択肢の検討
a.弱オピオイドです。非オピオイドで不十分な場合等に検討します。
b.強オピオイドで、中等度〜高度の痛みでは初期から適応になり得ます。本問の公式正答ではありません。
c.強オピオイドです。特に貼付剤は製剤ごとの使用条件を確認し、安易な初回導入薬としません。
d.強オピオイドです。疼痛強度次第で適応ですが、本問では非オピオイドが選ばれています。
e.正しい。非オピオイド鎮痛薬として初期治療に使用できます。効果と肝機能等を評価し調整します。
覚えるポイント
がん疼痛治療は痛みの強さに合わせる。非オピオイドからの開始を全例に義務付けない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。