第113回医師国家試験 D14(2019年)
正答:a・c
問題
小球性低色素性貧血を呈する疾患はどれか。2つ選べ。
a.サラセミア
b.溶血性貧血
c.鉄欠乏性貧血
d.葉酸欠乏性貧血
e.骨髄異形成症候群
正答の理由
小球性低色素性貧血では、ヘモグロビンの合成が障害されます。鉄の不足による鉄欠乏性貧血と、グロビン鎖の合成障害によるサラセミアが代表です。MCVやMCHだけで鉄欠乏と決めつけず、鉄関連検査や病歴などで原因を区別します。
各選択肢の検討
a.正しい。グロビン鎖の合成低下により、ヘモグロビン量が少ない小さな赤血球を生じます。
b.本問では選ばない。一般的な溶血性貧血は正球性、または網赤血球増加により大きめの赤血球となります。サラセミアも溶血を伴いえますが、小球性を説明する中心はグロビン合成障害です。
c.正しい。鉄不足によるヘモグロビン合成低下で、小球性低色素性になります。
d.誤り。DNA合成障害による巨赤芽球性の大球性貧血が代表です。
e.本問では選ばない。通常は正球性〜大球性で、小球性低色素性の代表ではありません。病型や併存疾患による例外まで否定するものではありません。
覚えるポイント
小球性低色素性なら鉄欠乏とサラセミアを区別。小球性だけで鉄剤を決めない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。