第113回医師国家試験 D12(2019年)
正答:d
問題
新生児期に光線療法の対象となる黄疸を生じるのはどれか。
a.新生児肝炎
b.胆道閉鎖症
c.先天性胆道拡張症
d.ABO血液型不適合
e.Dubin-Johnson症候群
正答の理由
ABO血液型不適合による溶血では、非抱合型〈間接〉ビリルビンが増加します。出生後時間、在胎週数や溶血などの危険因子、ビリルビン値に応じて光線療法を行います。胆汁うっ滞などによる抱合型〈直接〉ビリルビン優位の黄疸とは区別します。
各選択肢の検討
a.誤り。主に抱合型ビリルビンの増加を伴う肝胆道疾患として原因を評価します。光線療法で肝炎を治療するものではありません。
b.誤り。閉塞による胆汁うっ滞性黄疸で、早期診断と外科的治療が重要です。
c.誤り。胆道の拡張や胆汁流出障害の病態に応じた治療が必要です。
d.正しい。溶血性の非抱合型高ビリルビン血症で、治療閾値を超えれば光線療法の対象になります。血液型不適合があるだけで全例に照射するわけではありません。
e.誤り。抱合型ビリルビンの排泄障害による黄疸で、光線療法の典型的な対象ではありません。
覚えるポイント
光線療法は主に非抱合型高ビリルビン血症。溶血の有無と生後時間別閾値を確認する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。