鼓膜穿孔から見える中耳構造と耳管開口部|第113回医師国家試験D5

第113回医師国家試験 D5(2019年)

正答:d

問題

慢性化膿性中耳炎の手術を目的に来院した患者の右耳の鼓膜写真(別冊No.2)を別に示す。

視認されないのはどれか。

a.ツチ骨

b.アブミ骨

c.鼓膜穿孔

d.耳管開口部

e.鼓膜石灰化

中央に大きな鼓膜穿孔があり、残存鼓膜に白色の石灰化を認める写真。
右耳の鼓膜写真 / 出典:厚生労働省・第113回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

中央に鼓膜穿孔があり、残存鼓膜に白い石灰化がみられます。耳小骨を含む中耳の一部は穿孔から観察できますが、耳管の鼓室側開口部は鼓室前壁にあり、この写真では確認できません。

画像の見方

中央部に辺縁の不整な鼓膜穿孔があり、周辺の残存鼓膜に白く厚い石灰化を認めます。穿孔の奥に中耳腔の一部が見えます。

各選択肢の検討

a.視認される。残存鼓膜に連続するツチ骨の構造を認めます。

b.視認される。穿孔から後上方の中耳内を観察でき、アブミ骨が見える位置関係です。

c.視認される。鼓膜中央の大きな欠損が穿孔です。

d.正しい。耳管開口部は鼓室前壁側にあり、提示写真の視野では確認できません。鼓膜下部の暗い構造を耳管口と決めつけません。

e.視認される。残存鼓膜の白色の硬化性変化が石灰化に対応します。

覚えるポイント

鼓膜穿孔から中耳の一部が見えても、鼓室前壁の耳管口が常に見えるわけではない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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