第113回医師国家試験 C25(2019年)
正答:b
問題
80歳の男性。誤嚥性肺炎、脳梗塞による左片麻痺、脳血管性認知症および仙骨部褥瘡のため入院中である。寝たきりの状態で経口摂取が困難であり、経鼻経管栄養を行っている。肺炎は抗菌薬治療により改善し、在宅医療を担当する医師に診療情報提供を行うとともに、自宅への退院に向けて退院支援チームで相談をすることとなった。
正しい対応はどれか。
a.褥瘡チームの介入を中断する。
b.吸引器を自宅に準備してもらう。
c.看護師が胃管の挿入を家族に指導する。
d.主治医が退院後のケアプランを作成する。
e.ケアマネジャーが喀痰吸引を家族に指導する。
正答の理由
誤嚥と排痰困難のリスクがある患者を在宅へ移行させるため、必要時に吸引できる機器と支援体制を準備します。家族だけに医療的ケアを任せず、訪問診療・看護、ケアマネジャー等と連携し、手技の指導や緊急時の相談先も整えます。
各選択肢の検討
a.褥瘡の管理は退院後も必要で、在宅の支援者へ継続して引き継ぎます。
b.正しい。退院前に吸引器の準備と使用法、必要時の対応・支援体制を確認します。
c.経鼻胃管の挿入には誤挿入等の危険があり、この患者の家族へ通常の介護手技として任せる対応は不適切です。栄養注入等の管理と挿入を区別します。
d.主治医は医学的情報・指示を提供し、介護支援専門員が本人・家族等とケアプランを調整します。主治医が単独で作るものではありません。
e.吸引手技の医学的指導は医師・看護師等が行います。ケアマネジャーはサービスの連絡・調整を担い、資格だけで吸引指導の専門性が保証されません。
覚えるポイント
医療的ケアを要する退院では、機器・手技・訪問支援・緊急連絡先を具体的に準備します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。