第113回医師国家試験 B12(2019年)
正答:d
問題
シリンジを用いた静脈採血について適切なのはどれか。
a.抜針してから駆血帯を外す。
b.拍動を触れる部分を穿刺する。
c.採血後すぐに針にキャップをする。
d.皮膚面に15〜30度の角度で穿刺する。
e.透析用動静脈シャントがある場合は同じ腕で行う。
正答の理由
静脈を確認して固定し、皮膚面に対して浅い角度で穿刺します。本問では15〜30度が適切です。血管の深さや器具に合わせて調整し、駆血帯は抜針前に解除します。使用後の針はリキャップせず、安全装置を用いて専用容器へ廃棄します。
各選択肢の検討
a.駆血したまま抜針せず、先に駆血帯を解除してから抜針・圧迫止血します。
b.拍動は動脈を疑う所見です。静脈採血では拍動しない静脈を選びます。
c.針刺し事故の原因となるため、通常はリキャップせず直ちに専用容器へ廃棄します。
d.正しい。血管の深さを考慮し、浅い角度で皮膚・血管へ進めます。
e.シャントのある腕は、通常の採血や血圧測定を避けて血管アクセスを保護します。透析での専用穿刺とは区別します。
覚えるポイント
静脈採血は浅い角度・駆血解除後の抜針・リキャップなしを基本とする。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第113回医師国家試験問題および正答
- Sherwood Forest Hospitals NHS・静脈採血と末梢静脈カニューレ手順2023(Appendix 1)
- Guy’s and St Thomas’ NHS・動静脈シャント/人工血管の保護
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。