血管拡張と前負荷低下を示すアナフィラキシー|第113回医師国家試験B7

第113回医師国家試験 B7(2019年)

正答:e

問題

心拍出量増加、体血管抵抗減少、中心静脈圧低下および肺動脈楔入圧低下の血行動態を示すのはどれか。

a.緊張性気胸

b.出血性ショック

c.心原性ショック

d.心タンポナーデ

e.アナフィラキシーショック

正答の理由

体血管抵抗が低下し、血管拡張・血管透過性亢進によって静脈還流と前負荷が低下する血液分布異常性ショックの所見です。選択肢ではアナフィラキシーが該当します。初期に頻脈や後負荷低下などに伴う高心拍出量を示すことがありますが、進行したアナフィラキシーでは心拍出量も低下し得ます。

各選択肢の検討

a.静脈還流が障害される閉塞性ショックで、心拍出量は低下し、中心静脈圧は上昇しやすくなります。

b.前負荷・心拍出量が低下し、通常は代償性の血管収縮によって体血管抵抗が増加します。

c.ポンプ機能障害で心拍出量が低下します。左心不全では肺動脈楔入圧が上昇することが多く、本問の組合せと合いません。

d.心臓の拡張が妨げられる閉塞性ショックです。心拍出量低下と静脈圧上昇が問題になります。

e.正しい。血管拡張による抵抗低下と、有効な血管内容量・充満圧の低下が特徴です。心拍出量は重症度・時相によって変化します。

覚えるポイント

低い体血管抵抗と低い充満圧から、血管拡張・血管外漏出を考える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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