胸部異常陰影から疑う縦隔病変の評価|第113回医師国家試験A66

第113回医師国家試験 A66(2019年)

正答:c・d

問題

23歳の女性。入社時の健康診断の胸部エックス線写真で異常陰影を指摘されたため産業医から紹介受診となった。自覚症状はない。喫煙歴はない。胸部エックス線写真(別冊No.28A、B)を別に示す。

次に行うべき検査はどれか。2つ選べ。

a.肺血流シンチグラフィ

b.経食道超音波

c.胸部造影CT

d.胸部MRI

e.胸椎MRI

縦隔の限局性陰影を示す正面・側面像
胸部エックス線正面(A)・側面(B) / 出典:厚生労働省・第113回A別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

胸部正面・側面写真から縦隔の限局性病変を疑います。次に胸部造影CTや胸部MRIで所在、内部の性状、周囲血管・臓器との関係を評価します。単純写真だけで組織型を決めず、胸部全体を評価できる検査を選びます。

画像の見方

正面と側面を合わせると、縦隔の限局性陰影を疑います。単純写真で病変の組織型を決めず、胸部CT/MRIで局在、充実性・嚢胞性、周囲との関係を確認します。

各選択肢の検討

a.肺血流分布や肺塞栓症等の評価に用いる検査で、縦隔腫瘤の局在・性状診断の次の検査には適しません。

b.心臓や大血管周囲を評価できますが、縦隔腫瘤の初期の全体評価では胸部断層画像を優先します。

c.正しい。腫瘤の位置、造影効果、血管・臓器との関係を評価します。

d.正しい。嚢胞性か充実性か等の組織性状や周囲への広がりを評価できます。

e.椎体・脊柱管内病変が疑われる場合には有用ですが、本問の胸部陰影の評価を胸椎だけに限定しません。

覚えるポイント

胸部写真で縦隔腫瘤を疑えば、CT/MRIで位置と内部性状を確かめます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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