第113回医師国家試験 A15(2019年)
正答:b
問題
30歳の女性。無月経となり市販の妊娠反応検査が陽性のため来院した。月経周期は30〜50日型で、最終月経から算出した妊娠週数は10週0日であった。超音波検査で子宮内に心拍を有する胎児を認めるが、頭殿長は妊娠8週2日相当である。
現時点の対応として適切なのはどれか。
a.自宅安静を指示する。
b.妊娠週数を修正する。
c.食事療法を指導する。
d.母体の血糖値を測定する。
e.絨毛検査の必要性を説明する。
正答の理由
月経周期が30〜50日と不規則で、排卵日が一定とは限らないため、最終月経からの週数が正確でない可能性があります。妊娠初期の頭殿長〈CRL〉による週数は最終月経による10週0日より12日小さく、まずCRLに基づいて週数・分娩予定日を修正します。この差だけで胎児発育不全や染色体異常とは診断しません。
各選択肢の検討
a.出血や切迫流産を示す情報はなく、週数のずれだけを理由に安静を指示しません。
b.正しい。月経不順と妊娠初期CRLを踏まえて週数を再評価します。
c.栄養不足や代謝異常を示す情報はなく、今回のずれに対する対応としては週数修正が先です。
d.妊娠中の血糖評価は別途必要ですが、月経不順を伴う妊娠初期の週数不一致を解決する対応ではありません。
e.この所見のみから侵襲的な染色体検査を必要と判断しません。出生前検査は適応や本人の希望に基づき説明します。
覚えるポイント
月経不順では最終月経による週数を過信せず、妊娠初期CRLで予定日を決める。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。