第113回医師国家試験 A11(2019年)
正答:c・d
問題
褐色細胞腫摘出後早期に注意すべきなのはどれか。2つ選べ。
a.頻脈
b.頭痛
c.低血圧
d.低血糖
e.発汗過多
正答の理由
腫瘍摘出によりカテコラミンの作用が急に低下します。血管収縮の解除に、術前からの循環血液量減少などが重なり低血圧を来し得ます。また、カテコラミンによるインスリン分泌抑制が解除され、反跳性低血糖を起こすことがあります。術後早期は血圧・脈拍・血糖を監視します。
各選択肢の検討
a.頻脈も循環血液量減少などに伴って生じ得ますが、本問で特徴的な組合せは低血圧と低血糖です。
b.術前のカテコラミン過剰でみられる症状です。摘出後早期の代表的な変化として選ぶ項目ではありません。
c.正しい。血管収縮が解除され、相対的・絶対的な循環血液量不足が顕在化します。
d.正しい。インスリン分泌抑制の解除などに伴う反跳性低血糖に注意します。
e.術前のカテコラミン過剰や低血糖時などでみられますが、術後にまず監視する本問の2項目はc・dです。
覚えるポイント
褐色細胞腫摘出後はカテコラミン低下による低血圧と低血糖を監視する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。