温式自己免疫性溶血性貧血の検査|第112回医師国家試験F39

第112回医師国家試験 F39(2018年)

正答:d・e

問題

温式自己免疫性溶血性貧血で正しいのはどれか。2つ選べ。

a.血管内溶血である。

b.IgM型抗体が原因である。

c.ハプトグロビンが高値を示す。

d.間接ビリルビンが高値を示す。

e.直接Coombs試験が陽性である。

正答の理由

温式AIHAは主にIgG自己抗体が赤血球に結合し、脾臓などで破壊される血管外溶血を来す。溶血により間接ビリルビンが上昇し、直接Coombs試験は原則として陽性となる。ただし、通常法では陰性となるAIHAもあり、陰性だけで完全に否定はできない。

各選択肢の検討

a.主な機序は血管外溶血であり、血管内溶血を基本とする記述は適切でない。重症例などの例外を否定するものではない。

b.主な自己抗体はIgGである。IgMは寒冷凝集素症の説明で重要となる。

c.溶血ではハプトグロビンは一般に低下する。炎症などの併存によって値の解釈が変わることはある。

d.正しい。赤血球破壊でヘモグロビンの分解が増え、間接ビリルビンが上昇する。

e.正しい。赤血球に結合した免疫グロブリンや補体を検出する。通常法で陰性となる少数例も存在する。

覚えるポイント

温式AIHAはIgG・主に血管外溶血・間接ビリルビン上昇・直接Coombs原則陽性。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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