精神症状と関連疾患|第112回医師国家試験F37

第112回医師国家試験 F37(2018年)

正答:d・e

問題

正しいのはどれか。2つ選べ。

a.感情失禁は適応障害でみられる。

b.両価性はうつ病に特徴的である。

c.自生思考は強迫性障害でみられる。

d.作話はKorsakoff症候群でみられる。

e.言葉のサラダは統合失調症に特徴的である。

正答の理由

Korsakoff症候群では記憶障害と作話がみられ、統合失調症の著しい思考の解体では言葉のサラダがみられる。感情失禁、両価性、自生思考を、それぞれ適応障害、うつ病、強迫性障害の典型所見として結び付ける組合せは適切ではない。精神症状の一つだけで疾患を断定するものではない。

各選択肢の検討

a.感情失禁は脳卒中などの神経疾患で、感情表出を抑えにくくなる所見として考える。適応障害の典型的な対応ではない。

b.両価性は同じ対象への相反する態度や感情が併存することで、古典的には統合失調症と関連して説明される。うつ病に特徴的とはいえない。

c.自生思考は考えが次々と勝手に浮かぶ体験であり、強迫観念とは区別する。統合失調症の初期症状などで記述されるが、特異的ではない。

d.正しい。記憶障害のあるKorsakoff症候群では、実際と異なる内容で記憶の空白を埋める作話がみられる。

e.正しい。語のつながりや意味のまとまりが失われた著しい滅裂な発話を指し、統合失調症の思考障害で知られる。他疾患でも起こり得る。

覚えるポイント

作話はKorsakoff症候群、言葉のサラダは著しい思考の解体と対応させる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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