第112回医師国家試験 F23(2018年)
正答:a
問題
人口10万人の市で、65歳以上の住民を対象に、運動習慣の実態を調査することになった。
市全体の実態を最も正確に反映する65歳以上の対象者の選び方はどれか。
a.住民基本台帳を用いて住民から無作為抽出する。
b.市内の運動施設をある時期に利用した住民全員を選択する。
c.乱数によって発生させた電話番号で連絡できた住民を選択する。
d.インターネット調査会社に登録された住民モニターを選択する。
e.介護保険給付明細(レセプト)情報を用いて住民から無作為抽出する。
正答の理由
目的は運動をしている人だけでなく、市の65歳以上の住民全体の実態を知ることです。住民基本台帳を抽出枠とし、対象年齢の住民から無作為に選ぶ方法が、選択肢の中で最も母集団を広くカバーします。実際の調査では未回答による偏りにも配慮します。
各選択肢の検討
a.正しい。市の対象年齢の住民を広く含む台帳から無作為に選びます。
b.運動施設利用者に偏り、運動しない人の実態を反映しにくくなります。
c.電話の保有・応答・連絡可能性による偏りが残ります。
d.ネット利用やモニター登録に関連する選択の偏りが生じます。
e.介護サービス利用者に対象が偏り、自立して給付を受けていない高齢者が漏れます。
覚えるポイント
無作為でも抽出枠が偏っていれば代表性は保証されません。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。