正常加齢に伴う筋力の変化|第112回医師国家試験F13

第112回医師国家試験 F13(2018年)

正答:c

問題

加齢に伴い観察されるのはどれか。

a.上肢の静止時振戦

b.膝蓋腱反射の消失

c.腸腰筋の筋力低下

d.Babinski徴候陽性

e.第3足趾の位置覚消失

正答の理由

加齢に伴って筋量や筋力は低下し、下肢の筋力低下は歩行や立ち上がりなどに影響します。この中では股関節屈曲に働く腸腰筋の筋力低下が該当します。一方、病的反射や明らかな感覚消失を年齢だけで説明しないことが重要です。

各選択肢の検討

a.誤り。静止時振戦ではParkinson病などを評価し、正常加齢に当然伴う所見とはしません。

b.誤り。高齢者では反射が低下することはありますが、膝蓋腱反射の消失を正常加齢の代表所見とはしません。末梢神経などの評価が必要です。

c.正しい。加齢に伴う骨格筋の変化により、腸腰筋を含む下肢筋力は低下し得ます。

d.誤り。成人のBabinski徴候陽性は錐体路障害を示唆する病的所見です。

e.誤り。感覚が鈍くなることと位置覚が消失することは別であり、明らかな消失では末梢神経・後索系などの病変を評価します。

覚えるポイント

加齢による筋力低下はあり得るが、病的反射や感覚消失を年齢だけで片付けない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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